真っ赤な鈍行列車

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電車旅が大好きなワタシ。 青春18きっぷ、いいよねぇ。
あんな安い値段で全国JRが乗り放題! たまりません♪
でも、地方は行けば行くほど鈍行列車の本数は減ってしまいます。

その中でも鈍行列車のキング・オブ・難所が宮崎県~大分県の県境にある「宗太郎越え」ではないでしょうか。
実はワタシ、何回もこの区間を通ってるのに、そんなに難所だとは知らなかったのです。 だって、昼間は特急で、夜は夜行列車で通過してましたから。

青春18きっぷを使って鈍行列車で越えようとした時、初めてここがとんでもない難所だと気がついたのです!
ここを越える鈍行列車は1日な3本だけ!
ちなみに特急列車なら、1日に何本もありますから、ご安心を(笑)

ほとんど人は特急列車に乗るから、ここがそんな難所だなんて知らないのでしょうね。 そんな難所を越えた時の話です。(ちょっと昔の話ですが…🎀)

16時すぎ。 延岡駅の長いホームには1両編成のとても派手な真っ赤なディーゼルカーが止まっていました。

(延岡駅に停車する佐伯ゆき鈍行列車。1日3本のみ!なお、現在は1日2本です!)

え?もしかして、あれが乗るべき鈍行列車? 電車じゃなったんだー!
  日豊本線。「本線」も名のつく路線で、ちゃんと電化もされています。

なのに、たった1両のディーゼルカーが頼りなく止まっているのです。 しかも、お客さんは1~2人。 まさか?と思いましたが、このまま出発しました。

自分を入れても3人にもならないのにぃ。

そして
赤いディーゼルカーの車内は、いろんな席があります。
2人掛けのシート、よいしょ!と動かして向きを変える事もできます。ボックス席にもなるね!
その反対側は通勤電車みたいなロングシートがズラリと、そしてささやかな2人掛けシートまで。
そして車イスでも安心して入れる大きなトイレまで付いてます。 お好きな席にどうぞ♡なんてね。

(1両編成なのに、いろんなタイプ座席があります。お好きな?席をどうぞ♪)

列車は延岡市内を離れると山へと入って行きます。 もう夕方。5時半を過ぎてしまい、あたりはかなり暗くなってきました。
こんな時、山の中は淋しいなあ… 。

途中、停車した宗太郎駅はかすかに舗装してあるけど、ほとんどが未舗装の土のホーム。
こんな所になんか萌えちゃう。途中下車してみたいなぁ…。
でも降りたら、一日3本(現在は、上り2本・逆の下り 佐伯→延岡は1本!)しかありません😓😓😓
でも、降りておさんぽしたいなぁ。

(山の中にある宗太郎駅。夕方なので、いっそう寂しさが増す)


すれ違う列車も無いのに、数分止まってから出発。
宗太郎駅を出て峠を越えると、下り坂。
山は終わり、田園風景が少しずつ開けてくる。
でもやっぱり駅で数分停車。反対列車と行き違います。

(こちらは少し大きめ駅で対向列車の交換待ち。でも、まだ山ですね)


あとは平地へ降りてきて、時間も夜の6時をまわって真っ暗に。 終点、佐伯駅に到着しました。
乗り継ぎの電車はただの通勤タイプでがっかり。
あとは別府温泉入ってのーんびりしよ。

(鈍行列車乗り継ぎで別府駅に着いた。温泉銭湯に入ってのんびりしよーっと!)



(現在は、「宗太郎越え」の鈍行列車は上り(延岡→佐伯)は一日2本。
反対の下り線は、なんと一日1本!にまで削減されてしまったそうですね。
JR九州いちばんの赤字区間らしいし。
でも、この区間の末永い存続を、活性化を祈ります)