今日の記事はギルドハウス十日町のアドベントカレンダーに参加しています。
みなさんの素晴らしい記事の中においらの書いた、つたない記事があってもいいのかなぁ? と、半分ビクビクしながら、楽しんで読んでもらえたら、嬉しいです。
ギルドハウスについて簡単に書いておくと、西村さん(ハルさん)のおうちです。
でも、シェアハウス的に長期住む、住人がいて、そして、ゲストハウス的に1泊だけ泊まってもいいという、開かれたおうち。
新潟県十日町市津池という場所にあるのですが、そこは6軒しか家が無い、超・限界集落。
限界集落を盛り上げているなんて、聞いただけでワクワクします。
そんな訳で、2019年の夏、おいらはここへ短期滞在してきました。
どうなりますやら。ドキドキ。
最寄り駅は、ほくほく線の美佐島駅。
トンネルの中の秘境駅に感動っ☆彡地上に出たら、山以外何も無い、見事な道を歩く。
おいらは、ぼうけんしゃとなり、ドキドキしながら、ギルドハウスへ到着した。
築100年の建物。外観は古民家のゲストハウスを思わせた。
でも中身はゲストハウスと違っていた。
おいらの好きなゲストハウスは、ウェルカムー!飲むかー!はい、カンパーイ!
そんな交流型が多かった。
だがギルドハウスは、あくまでもハルさんの自宅を開放してる「住み開き」型。
ゲストハウスというよりは、シェアハウス型。
おいらが到着した日も、自己紹介が終わると、なんとなく会話は途切れてしまった。
飲み会も無い。 みなさん、小さな輪でお話ししたり、ネットを始めたり、個々が自由な事をしている。
どうしよう?
住人たちからすれば、毎日がワイワイという訳にはいかないのだろう。
ゲストハウス型に慣れていたおいらは、なんかつまづいてしまった。
ぼうけんしゃは初日から困難を迎えた。
次の日。 みんなそれぞれ働き先などへ出かけてしまい、おいらはやる事が無くなった。
とりあえず周辺を散歩してみよう。 かあっーと晴れた渡った青空。 気持ちいーい。
おすすめされた河原へ行ってみる。
しかし、暑い。 暑すぎて、日陰でゴロリ。
持ってきた三線をたまに弾いてみるも、 やはりだるくなって、ゴロリ。
午後は別の河原に降りてみる。 急にガサガサっと音がしたと思うと、おいらの目の前(30m位前方か?)にスタッと大きくて茶色い物が立ちはだかった!
鹿だ!
ち、近い!
「ファ、ファ、ファ、ファ、ファーーーーーーーーーーーー!」
びっくりし過ぎて、なんとも間抜けな奇声をあげた。
鹿もびっくりしたのか、逃げて行った。
ぼうけんの旅には、思わぬ事があるもんだなあ。 なんて思ったりして(笑)
ギルドハウスに戻って、ウッドデッキで三線を弾いていると、20才すぎの子と仲良くなった。
彼女は今夜、桂公園の夏祭りへ行くという。
行きたい!
もともと祭りは大好きだけど、今、祭りに行けば、何か流れが変わるかも?そんな気がしたのだ。
迎えに来てくれたのは、桂公園こどもランドを管理しているフクハラさん。
本当に面白い方だし、アクティブな方。
こういう方に会うとおいらのキャラが、全開となる。
「夏祭りでカラオケ大会あるから、出場してよ」
いとも簡単にカラオケ大会への出場も決まる。
お、面白い!
おいらが女装をしている事も言うと、
「女装でカラオケ大会来て欲しかったなあ!」
今さっき出会ったばかりなのぃ~!なんて自由な発想なんだろう!
おいらは感動した。
そして、考えた。
自分の役割ってなんだろう?
女子力の高さ?人を癒す事?可愛い格好で華を提供する事?
もちろん、そんな事だけではないはずだが、
やはりこのキャラはおいらの持ち味なはずで、初対面のフクハラさんは、それを活かしてくれた。
カラオケ大会は大いに盛り上がった。
帰り道、フクハラさんに
「明日は何してる?やる事ないの?なら、うちのボランティアにおいでよ」
とお誘いを受けた。 すごい!
ゴロゴロしてるだけの、ぼうけんしゃは、カラオケ大会で経験値を積み、ボランティアというジョブを得る事になったのである!
翌日から最終日まで、フクハラさんの所でボランティアをする事になった。
桂公園こどもランドは、一見すると、ただの公園であるが、インスタ映えするカラフルなこどもプールがあって、電動ラジコンカーや、ゴーカートが走りまわる。
プールは本当に可愛くて、思わずワタシも入ってみたくなるぅ~♡(コラコラ)
電動ラジコンカーも、すごく良い出来で、これも乗りたくなっちゃう~♡(再びコラコラ)
危ないからと、今どき都会の公園からは姿を消した、地球儀型の廻る遊具や、さらにスーパーマリオを思わせる土管などがある。
小さな公園を一生懸命盛り上げているフクハラさんに感動しながらも、おいらもプールを設営し、ラジコンカーやゴーカートの準備をする。
そうしてる間にも、家族連れがやってくる。
初日のおしごとは、プール監視をする。
そうそう。昨日のフクハラさんのリクエストにお答えし(笑)今日はばっちり女装してきましたわ(笑)
こんなアヤシイスタッフがいる、桂公園こどもランド。大丈夫かなぁ(笑)
次の日から、ゴーカートや電動ラジコンカーのスタッフもさせて頂きました。
笑顔で挨拶して、お金も頂くのですが、これがとっても新鮮でした。
普段は会社勤めしてますが、直接お客様の顔の見える仕事ではありません。
お仕事の報酬は、月末に「給料」という、極めて当たり前の形でしか貰った事しか無いのでした。
しかし、こどもランドでは、目の前にやって来るお客さんからお金も頂き、笑顔で接客し、子供達に事故の無いように見守る。
そこにはサービスの原点を感じました。
自営業をやっている方には、当たり前なんでしょうけど、会社勤めしていると、気付かない事かもしれません。
そして何と言ってもワクワクする事ですね♪
仕事って何でしょう?
どうして稼ぐのでしょう?
自分って何でしょう?
得意技って何でしょう?
ワクワクって何でしょう?
これからどう生きて行きたいのでしょう?
なんだか、いろんな問いが出てくるのです。
普段の会社を飛び出して、ぼうけんしゃとなり、ちょっぴり何かを得たような気分になりました。
桂公園こどもランドが主役となってしまいましたが、ではギルドハウスの役割は何かと考えました。
おいらは「住まい」だと感じました。 たった5日間だけの滞在でしたが、この住まいがあったからこそ、住人さんと出会い、桂公園こどもランドの事も知れたのです。
ゲストハウスのような華やかなワイワイ感は無いけれど、滞在するからこそわかる、ジワジワ来る感じがあります。
ぼうけんしゃ達は、ここで自分の仕事や役割、もしかしたら生き方を見つけてゆく場所なのかもしれません。
滞在中、ギルドマスター・ハルさんがお誕生日を迎えました。
おめでとうございます♡
この日は、みんな華やかになり、お寿司パーティーです。 ビールも日本酒も空いて、きゃー!飲みましょー!
ここは「静」もあれば「動」もある。 ワイワイする日もあるし、 でも静かな夜も、ゴロゴロのんびりしてる日だってある。
もしかしておいらは、 「みんなといるから、盛り上がらないといけないのでは?」 そんな考えに追われていたのかもしれません。
そしておいらのラストナイトの日。 この日もみんなで飲もう!となりました☆ 日本酒もいつもより多く空いてしまう(笑)
深夜になったので、2階のBARへ移動し、飲み続ける。
「オレ達、飲まない時は飲まないけど、飲むとすごいっスよ」
「今日は朝4時まで飲みますよー!」
わわっ! ごめーん! さすがに朝4時までは付き合えなかったけど、でも嬉しかった~ ありがとう♥
そうして、ギルドハウスを旅立つ朝が来た。
ここでの経験値は、これからの生活に役立つだろうか?
会社の仕事そのものには、影響しないかもしれない…。
でもきっと、 人生というの名のぼうけんには、多少ならずとも影響あるはずだ。
山奥の限界集落にギルドハウスという、素敵な場所を提供してくれる、ハルさんに本当に感謝したいです。
ありがとうございました。 また、ぼうけんに来たいと思います。