SL銀河の思い出～乗りごたえ抜群♡イーハトーブの里・釜石線をゆく

やっほう
かな子ですっ☆彡

鉄道ファンなら一度はSLを撮ったり乗ったりしているかもしれません。
古い乗り物であるSLも、生き物のようにひたむきに走る姿がかっこいいです！
SL人気はだんだん加速して、各地でSLが増えつつあったのに、
コロナの到来で一気に自粛ムード

それからSLも縮小への道を進む事になってしまいました。
岩手県を走る「SL銀河」が2023年春で運転終了と聞いて、
居ても立っても居られない気持ちで岩手県へ向かったのです！

★SL銀河とは

SL銀河は2014年に運行を開始しました。
釜石線では、それまでにも何回かSL運行を臨時列車で行っていたのですが、
東北復興支援の意味もあって、岩手県盛岡市にある岩手県営運動公園内の交通公園で保存されていた、蒸気機関車(C58 239)を動態復元させ、定期運行を始まったのです。
岩手県花巻市生まれの作家・宮沢賢治の作品「銀河鉄道の夜」の舞台として、
釜石線がふさわしいからと選ばれました。

SL銀河の走る区間は、釜石線：花巻駅～釜石駅までの90.2Kmです。
沿線は宮沢賢治の故郷・花巻や、
民話の里・遠野
新日鉄のラグビーで有名だった釜石など
いろんな町を走るいい路線です

宮沢賢治の童話『銀河鉄道の夜』と
「東北の文化・自然・風景を通してイマジネーションの旅」をコンセプトとしているそうで、
客車はJR北海道キハ141系という、中古車を改造しています。

外装は『銀河鉄道の夜』のイメージで、
4両ごとにグラデーションになっているんです✨
夜明けから、朝へと変わりゆく空のイメージで、
1号車の先端が明るい青色で、
だんだんと色あいが濃くなり、
4号車の先端が濃紺色になっています♪

車体には、星座や動物をシンボル化したエンブレムが貼られていて、
なんとすべてピカピカの金色の真鍮です💛
エンブレムだけでテンションあがりますよ！

客室の内装は、大正・昭和のイメージ。
ガス灯風ランプやステンドグラス風の飾り照明、
南部鉄器風の荷棚を採用した豪勢な車内です。
各ボックスシートは、星座を意識したパーテーションで仕切られていて、
非日常空間の車両となっています🧡💙

（花巻方）
1号車･･･さそり座。小さいながらも、プラネタリウムあり。
2号車･･･いて座。フリースペースあり。銀河鉄道の夜に関する資料を展示するギャラリー。
3号車…わし座。フリースペースあり。ハトーブに関する資料を展示するギャラリー。
4号車…はくちょう座。フリースペースあり。沿線ゆかりの作品を展示するギャラリー。売店あり！ラウンジ設置。バリアフリー対応トイレあり。
（釜石方）

★時刻表と飲食事情

時刻表
下り(釜石ゆき)・・・4号車がSL側。1号車が最後部。
花巻10:36発→新花巻10:47~50→土沢11:00~04→宮守11:27~39→遠野12:12~13:31
→上有住14:15~20→陸中大橋14:35~42→釜石15:10着

上り(花巻ゆき) ・・・1号車がSL側。4号車が最後部。
釜石9:57発→陸中大橋10:29～40→(協調運転)→上有住10:58～11:03→遠野11:46～13:53
→宮守14:26～14:33→土沢14:53～56→新花巻15:06～08→花巻15:19着

基本は、土曜日に釜石ゆきが運転され、釜石の車庫で一泊し、
日曜日に花巻ゆきが運転されるパターンです。

また、観光列車だけあって途中駅での停車時間が長く、
特に遠野駅は下りで1時間。上りはなんと2時間も！止まります。

停車中は、撮影したり、
遠野駅では、ランチや観光しに、列車を離れて出かける事ができます。
また、車内に残っている事も可能です。
長時間停車はなんだか昔の鈍行列車みたい。
大きな駅での長時間停車を素適な時間と捉えて、味わってみるのもオススメですよ。

ところで飲食についてですが、基本的には事前の購入をオススメします！

4号車に売店があり、SL銀河の特製駅弁を売っています。
でも人気があって、結構並びます。
SL銀河に乗ったら、まず、売店に直行した方がいいです。
クラフトビールも売ってます。ソフトドリンクやお菓子も少しは。

でも種類少ないです。
SL銀河の為にも売店はぜひ利用したいのですが、それだけでは物足りないので、
乗車前に駅のニューデイズやその他コンビニのなどで、
お菓子やツマミを買っておくといいかもしれません。

また、遠野駅では長時間停車があるので、駅売店でいろいろ買えます。
何よりも外出して、遠野の町でランチできます🍽

でも乗車中の飲食はやっぱり楽しいものです。

なお、遠野駅以外でも、10分程度停車する駅はあるものの、
駅前にコンビニや売店などが無いケースが多く、期待できません。
途中での食料補充は4号車売店か、遠野駅でどうぞ(^^♪

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感想(1件)

★SL銀河に乗ってみよう！

そして、日曜日
釜石駅からSL銀河に乗ります

かっこいいー
ホームにたたずむSLにもうメロメロ♡(笑)

客車は私が大好きな50系(51形)客車を改造してキハ141型ディーゼルカーとなったもの。
その中古車を購入して、更にレトロ調に改造している。
宮沢賢治の世界に浸れるようなレトロでメルヘンチックな車両

「無限列車みたいだー」

子供たちが言う。

ボォォォォォーーと汽笛を響かせて釜石駅を発車
ホームでは大漁旗でお見送り🎏🎏

沿線のあちこちで、手を振ってくれる
写真を撮る人も当然多い
撮リ鉄からスマホ1っ撮る人まで
たくさんの人が注目
しばらくは市街地を走るので、注目度満点✨✨✨

SL銀河は釜石駅を出るとずーっと上り勾配
そのため、動力の無い客車を使わずに、
ディーゼルカーを客車扱いにして運転している

こうすれば、SLの力だけで坂を登るのがきつくなった時に、後ろのディーゼルカーが押してあげればいい。
実に合理的❢

でもSLの機関士にもプライドがあるから、基本はSLの力だけで登る。

途中、陸中大橋を出る時だけはそうはいかない。
ものすごい急坂なので、ここはディーゼルカーもエンジン全開で後押しする🌬🌬🌬

陸中大橋駅に着く手前で、山の上に赤い鉄橋が見えてきました。
これから、あそこを通ります。
そうです。あの高さまで登るんです！！

駅に到着すると、12分も停車。
下り快速列車と行違うためですが、SL点検の大事な時間でもあります。
整備士さんがきて、SL各部を点検してまわる。
2人の整備士さんのうち、ひとりはなんと、女の子🎀

ヘルメットからのぞくポニーテールが可愛い✨
でも、真剣な眼差しで先輩整備士さんを見ている。
可愛い整備士の卵、頑張ってね💕

いっぽう、キハ141ディーゼルカーの運転台では、後押しの運転士が気合いを入れて待機。
もう一人係員が来て言った。

「この人(ディーゼルカーを)今日はじめて運転するから。
いちばん上手い運転するから！」

「あんまりカメラ向けないで(笑)
運転手、緊張してるよ~」

「ボォォォォ」先頭でSLが鳴く

「ピィーッ」ディーゼルカーも答えて鳴く

SLとディーゼルカーが力を合わせて峠の坂道を登る🏔
これを「協調運転」と言って、全国でもほとんど見られない貴重な光景なのです

がっくん、がっくん、
SLとディーゼルカーの動きが違うからでしょうか。
前後にギクシャクしながら、協調運転で急坂を登ります。
この峠越えだけでなんかもう、ドラマです🛤

上有住駅に着く手前で、ディーゼルカーの運転士はアクセルを戻します。
お助けマンの役目は終わった…とホッとしてるのかな？

その上有住駅は、なんか秘境駅みたいな山の中。
でも、実は、滝観洞ろうかんどうの玄関口です。
鍾乳洞の中には落差29mの滝があるそう、これは次回ゆっくり来てみないとね！

難所の峠を越えると遠野駅へ向かって、平地が開けてきます。

遠野駅に到着。

横断幕も出ていて、大歓迎で到着。

上りの花巻ゆきはここでなんと！2時間も停車です。

もちろん一旦降りることができ、駅周辺にランチ行ったり
2時間に合わせた観光コースを組んで、各自で観光したりできます。
遠野の町にとって、この停車時間と観光効果は大きいでしょうね。

SLのほうは、一旦、客車から切り離して、
これまた女の子！の車掌さんが旗を振って誘導しています。
切り離す目的は、
ここまでで溜まっている石炭の燃えカスを捨てること。
そして一番の燃料である、水を給水すること。

効率悪い運転だけど、それがかえってSLの魅力なんです🤎🤎🤎

のんびり行きましょうねー☘

再びSLを連結して、発車まで待機します。

私は空いた車内で駅弁タイム。

4号車で買っておいた「SL銀河帆立おこわ弁当」と遠野駅で買った「SLおむすび」を食べます。
SL銀河帆立おこわ弁当は、釜石の餅屋くどうさんのお弁当で、
一、カシオペア座（帆立をカシオペア座の５つの星「Ｗ」に見立てたおこわ）
二、ブラックホール（ひじきのあげ煮）
三、渦巻銀河（挽肉すき昆布巻）
四、月の玉子（銀河鉄道のＳＬを焼印した厚焼き玉子）
五、火星の花（花形人参）
六、惑星（胡麻がんも）
七、金星からの贈り物（いか松笠煮）
八、流れ星（刻み野菜の醤油漬け・ガリ）

と、銀河鉄道の世界観にあふれたお弁当です♬
厚焼き玉子にSLの焼印が付いているのがカワイイ♡
「SLおむすび」はまさに石炭にまみれた！感じの黒色のおむすびで
もちもちでとても美味しいです♬