木次線 トロッコ列車「奥出雲おろち号」が大人気!なのに廃線候補?

こんにちわ。
かな子ですっ☆彡
岡山県の新見駅から1日3本しかない!芸備線に乗って、備後落合駅にたどり着きました。

芸備線の日記はこちらから♪

乗客はわたし1人?すごいローカル線・芸備線に乗ってきました

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感想(1件)

目次

①秘境駅!の備後落合駅
②備後落合~亀嵩駅
③出雲そば絶品!の亀嵩駅
④亀嵩駅~出雲坂根駅
⑤3段スイッチバックだよ!出雲坂根駅
⑥トロッコ列車・出雲おろち号
⑦ まとめ。トロッコ列車と木次線の未来は・・・?

秘境駅!の備後落合駅
岡山県側からの芸備線と、広島県側からの芸備線、さらに日本海側から木次線と
3路線が接続するターミナル駅

なのに!無人駅!しかも秘境駅・・・。

木
(備後落合駅の駅舎は大きい。でも、無人駅)
(ここまで乗ってきた新見駅(岡山県)発の列車(右)と広島県側の三次からの列車(左)が並ぶ)

もちろん昔は駅員さんもいたし、
旅館や売店、タクシー会社などがあって、駅にも機関区があるなど、ターミナルの町だったのです。
だから、その廃墟だけが残る、「廃墟の秘境駅」なの。
さびしい。わびしい。でも、そこにまた非日常感があって惚れてしまう。

(三次駅から来た列車内にて。たった1人が降り立ち、帰りは乗客ゼロで折り返してゆきました…)

だけど駅舎内はあたたかい雰囲気でいっぱい。
昔の活気あった頃の写真や、沿線の観光案内など、いろんな写真や掲示でいーっぱい
それも全部、手作り。


壁に貼られた新聞記事を読むと、地元に住む元・国鉄マンのおじさんがボランティアでやっているみたい。

(備後落合駅は元国鉄マンのボランティアさんが守っています☆彡)


そんな雰囲気に見とれて、しばらくのーんびり。ぼーっとする📗
すると、そのおじさんが現れました!

昔は機関士だったという、おじさん。
昔話を語ってくれる。
町が賑やかで、機関区があって…。
これはここを走っていた「急行ちどり」の切符だよ…。
そのほか短い時間でしたがいろいろ語ってくれました

(当時の急行券。ニイミ→ビンゴショウバラとカタカナ書き新鮮ですね!)

もっとお話してみたいなあ。

しかし、9時20分発の木次線の列車が入線してきた。これに乗らないと、旅が続かない。
もっと時間が欲しいわぁ…😥

木次線に乗ったお客さんは、わたしと広島方向から来たおじさんの2人だけ。
そして2人共、鉄道マニア(笑)
のんびりすぎる。まいったなあ…💧

(ボランティアのおじさん。ありがとう💚)


ボランティアのおじさんが手を振って見送ってくれました。
ありがとう。備後落合駅❤

備後落合~亀嵩駅

列車は高度を上げて三井野原駅に到着します。
ここはJR西日本でいちばん標高の高い駅でーす!(標高727m)
木造の駅舎はまだ新しくて綺麗。比較的最近に立て直したのかな?

「おろちループ道の駅」まで徒歩15分位で行けます。
また、おろちループを通る奥出雲交通のコミュニティバスも出ています。

(綺麗な三井野原駅。ここでスキーしたい☃)


駅のすぐそばには、三井野原スキー場があります。
平成初期までは「三井野原スキー号」などの臨時列車も運転されていた程で、
当時のスキー人口の多さと、木次線もまだまだ元気だったんだなぁ、と偲ばせてくれます。

レストハウスやロッジも無い。食事やレンタル用品はすべて近隣の宿で…という。
なんとも昭和っぽいスキー場!
のどかなファミリーゲレンデな三井野原スキー場☃
木次線で行ってみたくなるなぁ❄❄

ここから先、三井野原~出雲坂根が木次線の車窓でいちばんの見どころです❣
高原の三井野原から一気に山を下ります。


直線距離なら1km程度なのに、国道は3.9Km。木次線は6.4Kmもあります。
山をぐるっと回り込んで高低差を越えているからですね。


やがて一面の緑で山深い中に真っ赤なアーチ橋が見えてきます。
奥出雲おろちループ橋です。
並行する国道314号線は高低差105mをこのループ橋で越えます。
道路行政の世の中なので立派なものです…。
いっぽうこの木次線は近代化からとり残されてしまいました😥

(左の線路がまだ下に見える。これからスイッチバックして、あの線路へ入ります)

左下に線路が見えてきました。
これから走る線路です。
ここが木次線の見どころ出雲坂根の3段スイッチバックです。

雪除けのスノーセットが現れて左からの線路と合流し、
山に向かった所で線路は途切れて、列車は停車します。

(スイッチバックで終点。ここで折り返します)
(スイッチバックしました。右がさっき通ってきた線路です)

そして反対方向へ向けて出発!
バックしながら、高度を下げてゆき、出雲坂根駅へ到着
駅舎は道の駅と併設になってすっかり綺麗になりました🔔

(出雲坂根駅。ここも行き止まりで、もう一回スイッチバックします)

ここの名物は「延命水」
冷たくて美味しい湧水です♡飲むと寿命が伸びるかしら?


以前はホームに小さくあって、クルマの水汲み組とはち合わせだったけど、
今度はちょっとした広場に移転しています。
さらに、クルマの水汲み組が圧倒的に多いので、国道沿いに専用の水汲み場もできた。
だから列車組も安心してゆっくり延命水を味わえます☀

(延命水。綺麗な広場♪タヌキさんがカワイイ💠)

ここを出ると、田んぼが綺麗なのどかな田園風景
木造駅舎の八川、出雲横田と過ぎて目指す亀嵩駅へいきます。 

出雲そば絶品!の亀嵩駅
亀嵩駅で列車を降ります。
ここは、松本清張原作の「砂の器」で登場した駅として有名になりました。

そして目指すは扇屋さんの出雲そば。
ここは昔から駅舎そのものがそば屋さんというユニークな駅です。
扇屋さんのホームページはこちら。
https://www.kamedakesoba.jp/

国道沿い。しかも、美味しいから、みんな車でやってくる。
列車で来たのは私一人だけ。
本数少ない木次線、途中下車したら大変だもんね。仕方ないのかな…。
でも、事前に電話予約しておくと、列車まで出前してくれます(そば弁当となりますが)

それから、亀嵩駅へ木次線で来る方へ、活用してみたいのが、奥出雲交通のコミュニティバスです。
出雲三成駅~亀嵩駅を結び、さらに亀嵩温泉などへ行けますよ♬


バスを上手く使って、木次線+そばを味わうのもいいかもしれません。
奥出雲交通バスの時刻表はこちらから
https://www.town.okuizumo.shimane.jp/www/contents/1585612400054/simple/bus.pdf

「亀嵩駅」と右書かれた駅名標やまあるい昔の郵便ポストなど、
レトロな雰囲気が溢れています。
駅の入口から入ると、右側がそば屋さんです。
店内にはサインもいっぱい。
そして窓の外には当然、木次線のホームが。

そばの身を石臼で殻ごとすり潰したそばは、色が黒っぽく、ツルツルしてコシがあって美味しい
そばの香りと風味もいい♪
そば通ではないけれど、間違いなくとっても美味しいそばです💚
なんと4っも頼んでしまったけど、ツルリと食べてしまいました♪

(待ってました!出雲そば♬4っは頼みすぎたカナ・・・)
(そばつゆ味がクセになりそうなアイス♪)

デザートにはそばつゆ味のアイス
えー!なんて言わないで~
結構クセになるおいしさですよ💛

おっと!ここで、トロッコ列車「奥出雲おろち号」がやってきました!
なんと!週末だけと思っていたのに、今日(金曜日)走ってたんですね!

それならばと、出雲坂根駅へ戻ってトロッコ列車に乗ろう!

亀嵩駅~出雲坂根駅

15時24分発の備後落合ゆきはなんと2輌編成!
そしてこれが備後落合まで行く終列車!!。早すぎだよー💦

2両編成は出雲横田駅で切り離し。
うしろ1両は折り返して、上り列車となる。

その出雲横田駅はあっと驚くしめ縄が立派にかかっている神社造り
1934年の開業時から使われてきています。
しめ縄は20年ほど前のトロッコ列車運転開始からだそうです。
でも、地元の自治会の人々や高校生らが、1か月かけて作ったという。
愛されていますね。この駅も🧡


切り離されて1両になった列車。
備後落合まで行くのは、赤い車両!やったあ♪
赤い車両は車内にボックスシートがあるんです❤
うしろの銀色+緑黄色帯の車両は通勤タイプのロングシートですから。
1両となった列車は、またしても乗客2人…😥
新緑の中を走り抜けてゆきます。

3段スイッチバックだよ!出雲坂根駅

そして再び戻ってきました!
出雲坂根駅~♬


土休日なら焼き鳥屋・お弁当やお酒まで!出店があるそうで、ローカル線のグルメにありつけます。
しかも焼き鳥は絶品らしい
もちろんクルマで行けますが、ぜひ木次線(トロッコ列車)でお越しくださいませませ🧡


でもこの日は金曜日だったので、お店はやってません。ぐすん。
私は次回こそリベンジするぞー!
美味しい湧き水「延命水」を飲んだら、しばらくの待ち時間。

そうそう。さっきも通ってきましたが、
出雲坂根駅での木次線は1日3本しかありません!(トロッコ列車をいれると4本)
それをカバーしてくれるのが、またも出ました!奥出雲交通のコミュニティバス
ちいさなバスが木次線沿線の三井野原駅~出雲坂根駅~八川駅~出雲横田駅~出雲三成駅を走っています。
奥出雲交通のバス時刻はこちらから。
https://www.town.okuizumo.shimane.jp/www/contents/1585612400054/simple/bus.pdf

これを上手く使えば、出雲坂根駅で降りて寄り道したり、おろちループ橋をバスで走るので、
片道は木次線からループ橋を眺めて、帰りはバスなんて使い方も出来そうですね。

(トロッコ列車が来ました♪右は今乗ってきた普通列車。どちらも停車時間あるので、出雲坂根駅を味わえます♡)


ここで、さっき亀嵩駅で見たトロッコが上り列車でやってきて、すれ違います。
全車指定席ですが、車掌さんに言ったら空席を発売してくれました
さあ、トロッコ列車に乗れるぞぉー✨✨✨

(トロッコ列車かっこいい!)

トロッコ列車・出雲おろち号
トロッコ列車はゆっくり出発!
わーい。たのしーい💚💚💚
外の風をダイレクトに感じる✨✨✨

がったん、ごっとん。

トロッコ列車は機関車が引っぱる客車列車だから、
連結器のゴツゴツした振動も加わって、とってもいい気分♪

先頭が機関車。2両目は普通客車で、窓が全開します。
これもレトロでいい車両です(^^)

(少しレトロな普通客車。窓が全開するからこっちも楽しそう♪あと雨の日はこちらへ避難か??)


でもやっぱり3両目のトロッコ車両が最高♡

木をふんだんに使った優しい車内。
窓がないから、外の風も、野山や風のにおいも、
レールや車輪がガタコト歌うのも、ぜんぶ肌で感じます

(トロッコ車両は木のぬくもり。そしてとにかくオープンで気持ちいい💛)

この時は5月の下旬。
山は新緑♪まだ田植え前の田んぼ、
苗が少しずつ成長してる田んぼ。
瓦屋根の民家。
そして山々。
その田園風景がとても美しいのです💚

(田園風景が美しいですね❤)

途中、出雲三成駅では15分位停車。
駅に併設された産直市でみんなお買い物タイム。

(出雲三成駅。古い駅舎が多い木次線でピカイチの新しい駅!地元・仁田の特産市が開かれています)

地元の特産品やおみやげ、お弁当などいろいろ売っています。
15分はあっという間です。

そうそう。
さっきからたびたび紹介している奥出雲交通のコミュニティバスは、
この出雲三成駅からいちばん路線が出ています。
亀嵩駅のそば屋行ったり、温泉行ったり、道の駅行ったりで、
いろいろ変化ありますので、木次線と上手く組み合わせて旅するのもいいなあ。

駅から徒歩3分の所にはサイクリングターミナルもあります。
食堂もあって、定食のご飯は釜戸炊きの仁多米を使用。奥出雲産舞茸と牛肉焼肉定食が人気みたい。
レンタサイクルもあるから、木次線+レンタサイクルで観光もいいなあ・・・🚲


わたしは笹寿司などを購入。
車内でいただきます♪わーい

(出雲三成駅の産直市で買った笹ずし。美味しいですっ)

飯田屋旅館さんの笹寿司は6種類の具材。
そしてお米は地元の仁田米。
笹の香りと共にとっても美味しいです。

下久野駅手前では長いトンネルに入ります。
2241mもある下久野トンネルです。
トロッコ車両のワクワクはトンネル内でもあります。
電球の照らす車内が綺麗で、天井にはヤマタノオロチの電飾も光ります。
なんか幻想的で素敵✨

(電球に照らされた車内がなんかロマンチック❤)
(ヤマタノオロチの電飾きれい♡)

あとは、だんだんと終点の木次駅が近づいて来ました。
山々きれい♡ちいさなトンネル抜けて・・・
ああ、いつまでも乗っていたくなる。

トロッコ列車は基本、木次駅~備後落合駅の間で運転ですが、
下り列車のみ、出雲市駅→木次駅~備後落合駅となる日があります。
つまり、 出雲市駅→木次駅 が延長運転されるんですね。この日を狙いたいわ!

木次駅「木♡(すき)」なんてシャレてる!愛されてますね❤

終点・木次駅に到着しました。ここでトロッコ列車の旅は終わり。
ありがとう。
15時57分の到着ですが、この先、木次線で宍道駅方面に行く人は要注意です
16時00分乗り継ぎの宍道行きが出てしまいます。わずか3分です!
ちなみにその1本後は、17時00分。(2022年現在)
トロッコ列車を名残惜しく撮影・・・などしてると、乗り遅れちゃうかもしれません。

(トロッコ列車と乗り継ぎの宍道ゆき(右)3分しか無く、別のホームなので乗り継ぎ注意です!)


まとめ。トロッコ列車と木次線の未来は・・・?

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感想(0件)

わたしは3分で宍道ゆきに乗り継ぎました。
同じようにトロッコ列車から乗り継いだ方も何名かいました。
木次駅~宍道駅のこの列車は結構お客さんがいて、この区間はまだまだ交通機関として機能しているのでしょう。

トロッコ列車のお客さんは、ほとんどが改札口へ向かってゆきます。
団体さんの乗客も多く、木次駅からバスに乗ってしまうのでしょう。
逆に言えば、トロッコ列車があるからこそ、団体さんを木次線に集客できるのです!
そして、出雲横田駅~備後落合駅は、1日3本と少なく、普通列車のお客さんはまばら。
残念ながら交通機関としては機能していません😥

それでも、トロッコ列車「奥出雲おろち号」は大人気です❤
沿線自治体も運行に補助金を出しています。
島根県の観光のひとつとして立派な存在です!(なお、備後落合駅~油木駅は広島県となります。)

(八川駅ではトロッコそば弁当がけっこう売れていました♪前日までに予約を☆)

ところが、JRはトロッコ列車を2023年(令和5年)限りで廃止するとしています。
機関車もトロッコ客車も老朽化しているからです。
それなら、新しいトロッコ列車を造ればいいのに…と思うけど、予算が大変なのでしょうね。


でも現行のトロッコ列車だって、機関車は冬季のラッセル用、客車は余った車両の改造ですから、
新しいトロッコ列車は、ラッセル用新型車(既に配置済み)+中古車両の改造でトロッコ車は造れないのかなぁ?

(木次線は活性化のモデルなんですっ!)

トロッコ列車は止める代わりに、イベント車両「あめつち」を宍道~出雲横田駅で運行するとJRは発表しましたが、いちばん景色が見どころの出雲坂根3段スイッチバックなどを通らなくなります。
しかも、年間なん日運行するかも分からないし…
トロッコ列車の廃止が木次線の廃止に繋ったら・・・その前に何とかしたいものです。

亀嵩駅のそば屋のように名物となっている駅もあります。
出雲三成駅のように産直市をやっている駅だって!
その他もいろいろ頑張っている駅があります。

JR北海道はどんどん赤字ローカル線を廃止し始めています。
そしてJR西日本やその他の会社まで…なんだか続けとばかりに廃止の話をチラつかせるようになりました。
赤字ローカル線です。沿線人口も少ない田舎で黒字にしろと言うのが無理なんです。
でも、木次線ではトロッコ列車が人気で、沿線自治体もいろいろと木次線に関心を持って応援しています。
たとえば、こんなページもありますよ♪
http://kisuki-line.jp/category/event
出雲大東駅には木次線を応援している女性駅長さんもいますよ
https://www.yomiuri.co.jp/local/shimane/feature/CO028572/20180624-OYTAT50007/

木次線は頑張ってます!
そして、のどかで、トロッコ列車も楽しいローカル線は鉄道ファンでなくても、おすすめします❤
みなさんもぜひ、木次線にいちど乗ってみてくださいね。

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